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北新地 夜明けのヒトリゴト

義理と人情、そして色恋で動いている街ですよ。

タテ型で名前以外に何も書かれていない名刺を差し出されたら、その人はお店のママの証。
これは知っていて損はない北新地での一般常識だ。

こんなお話を教えてくれたのが、夢幻のママ・姫野朱音さん。ニコッと優しい笑顔で微笑みながら、タテ型名刺を差し出してくれた朱音ママに、まずはグラン世代の印象を伺った。
「グラン世代の印象は…大事なところを握っている人たちかな。ITとかでお金を持っている30代くらいの人は増えているけど、やっぱり経営の哲学ややり方、忘れてはいけないことを知っているのはグラン世代だと思います」
夢幻に来店するグラン世代は一代でやり遂げた苦労人タイプの人が多いそうだ。

「今を楽しんでいる人は昔、苦労した人が多いですよね」。

そんな朱音ママも新地歴10年。その昔は、この街が不思議でならなかったそうだ。
「最初に気になったのは北新地って街が、何がどうなっているのか?
ってこと。何で動いて、何を大切にする街なのかなって」。
素人考えで思いつくのは『お酒と女性』だが、ママの答えはこうだ。

今月のレディー

姫野朱音さん

姫野朱音さん

今でも新地で働く女性には見えないらしく、昨年末は夜中に拾ったタクシー運転手にOLさんだと思われたとか。
「否定するタイミングを失ったので、そのまま『年末は忘年会で大変です』って話を合わせておきました」

「色恋も大切だけど、それだけじゃないんですよね。義理とか人情とか、そういうものがこの街にはあるんです。でも、やっぱり根底には色恋も重要かな」

おそらくいろんな色恋を経験してきたであろう、朱音ママが想う素敵な男性とは『素直に言い切れる人』。「物事を素直に言える人って素敵ですよね。自分をさらけ出して生きている人には人が寄ってくると思うんです。すると仕事もプライベートも上手くいくんじゃないかな。でも、人ってどうしても作りこんじゃうんですよね〜(笑)」。
新地のママっぽくないと、お客さんによく言われることも多い朱音ママはとにかく謙虚だ。取材中、何度も笑いながら自己反省を繰り返す。

「お客さんが『楽しかったよ』って言ってくれることが何より嬉しいですね。でも、お客さんたちにとって何が楽しいのかは人それぞれだから、望んでいるものをちゃんと提供できるのかが難しいですね。それが正確にわかったら、うちのお店はもっと儲かるはず(笑)」。

大丈夫。今月もママのその温和な笑顔に引き寄せられる男性は後を絶たないはずですよ。読者の皆さんも、ぜひ朱音ママのタテ型名刺を受取りに行ってください。

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